4Dエコーとは?メリットやおすすめ時期、値段の相場を解説!

妊娠期4Dエコー超音波検査
2024-04-14

一緒にいながらも、直接その様子を知ることができないお腹の赤ちゃんについて、どのように過ごしているのか気にかけている妊婦さんは多いでしょう。

お腹の赤ちゃんの状態を視覚的に把握できる唯一の手段が、エコー検査(超音波検査)です。

今回は、エコー検査の中でも最新技術である4Dエコーについて、メリット・デメリットやおすすめの時期、値段の相場などについてご説明します。

監修プロフィール
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助産師
ひょうどう ゆか
兵頭 友華
京都大学医学部、京都大学大学院医学研究科を卒業後、都内の大学病院に入職して助産師として勤務。現在は都内の産婦人科クリニックに勤務しつつ、産後支援を兼ね備えたニューボーンフォトグラファーとして活動。
目次

1. エコー検査(超音波検査)とは?

エコー検査(超音波検査)とは、人の耳では聞くことのできない高い周波数の音波(超音波)を利用して行う検査です。

超音波を発生させる器械(プローブ)をからだにあてて、羊水内で反響した超音波を測定します。硬いものは白く、羊水などは黒く、筋肉や脂肪などはグレーに映ることで、胎内の赤ちゃんの状態を画像や動画で表現することができます。反射波のことを英語でエコーと呼ぶため、エコー検査と呼ばれることが多いです。

プローブとからだの表面との間に空気があると超音波が伝わりづらくなるため、その隙間を埋めるためにジェルを塗ってから検査を行うことが一般的です。痛みやリスクもなく発育状態の診断ができるのが特徴です。

2. 4Dエコーとは?

4Dエコーとは、お腹の赤ちゃんの様子を立体的に、なおかつリアルタイムの動画で見ることができるエコー検査の一種です。実際に胎児が動いている様子を動画で見ることができるのが他のエコー検査との違いです。

赤ちゃんが指しゃぶりをしたり、あくびをしたり、手足を動かしたりするのをリアルタイム観察できるため、初めて見たときには感動した!愛着が湧いた!という方が多いですね。

2Dエコーとの違い

一般的な妊婦健診で用いる2Dエコーは、胎内を縦・横に平面的に映し出し、モノクロの静止画として表現します。奥行きがない分、赤ちゃんの骨格や内臓の状態を確認できるため、赤ちゃんの発育状況を確認する際に2Dエコーが使用されています。

3Dエコーとの違い

3Dエコーでは、2Dの画像をコンピュータ上で何枚も重ねて、立体的な画像を作成し、着色して凹凸を出した静止画を見ることができます。3Dエコーは立体的に映し出すため、2Dエコーでは見られない赤ちゃんの形状を観察することができます。一方、4Dエコーのように動画で見ることはできません。

3. 4Dエコーのメリット

4Dエコーのメリットは、主に以下のとおりです。

リアルタイムの赤ちゃんの動きを確認できる

4Dエコーでは、実際に赤ちゃんが動いている様子を見ることができ、とても愛おしい瞬間を味わうことができます。タイミングや角度が良いと、赤ちゃんの表情や動きをはっきりと捉えることができます。
妊娠中のママだけでなく、お腹の中の赤ちゃんの存在をまだ実感しきれていないパパや家族にとっても、非常に価値のある検査です。そのため、家族も立ち会える病院で4Dエコーを受けられる方も少なくありません。

顔立ちが確認できる

4Dエコーは、2Dエコーや3Dエコーとは異なり、赤ちゃんの顔立ちまで映し出すことができます。妊娠24週を過ぎると、赤ちゃんの顔の輪郭がくっきりとしてきて、表情も読み取れるようになります。笑顔のような表情が観察できたり、ママ・パパに似ていることが感じられたりする瞬間があることも。
実際に、多くの親御さんが、生まれてきた我が子を見て、「4Dエコーで見た顔とそっくりだ」と感じることがあります。それほどまでに、赤ちゃんの顔立ちを映し出せるのが4Dエコーの強みですね。

また、赤ちゃんの姿勢や向きなどの条件が合うと、性器を確認して性別が分かることもあります。しかし、出産後に4Dエコーで見た性別と異なるケースもありますので、4Dエコーによる性別の診断はあくまで「推測」と考えておくことが賢明です。
生まれるまで性別を聞かないでいたい場合は、性別を聞きたくない旨を早めに医師や助産師/看護師に伝えておくと安心です。

4. 4Dエコーのデメリット

4Dエコーのデメリットは、主に以下のとおりです。

胎児の発育は確認できない

4Dエコーはあくまで、赤ちゃんの顔立ちを始めとした表面的な情報を確認するものです。そのため、正常に発育しているかを4Dエコーで判断することはできません。
赤ちゃんの発育を診断するためには2Dエコーを行い、骨の成長具合や胎児情報(推定体重、頭の大きさ、座高、羊水量など)などを調べる必要があります。

障害(ダウン症など)の有無は確認できない

ダウン症などの障害の有無は4Dエコーでは確認できません。
ダウン症の場合、4Dエコーでは鼻が横に平らであったり、目がつり上がっているといった特徴が見られ、ダウン症の疑いがあるケースはありますが、正確な障害の有無を調べるには、さらに詳しい検査を行う必要があります。

また、胎児に染色体異常があるかどうかも、羊水検査などの出生前診断を行わないとわかりません。産まれて初めて障害や病気を持っていることが分かる赤ちゃんも多いです。心配な場合は、新型出生前診断や羊水検査、精密超音波検査などの精密検査を検討するのがおすすめです。

うまく映らないことがある

赤ちゃんの顔と胎盤の位置が近かったり、羊水の量が多かったり少なかったり、顔の前に手足や臍の緒がきていたりすると4Dエコーで希望の赤ちゃんの姿を見ることが難しい場合があります。赤ちゃんの顔が見られるように、医師がエコーの当たる位置を調整してくれることが多いですが、必ずしも見れるわけではないので注意が必要です。

5. 4Dエコーの時期

早ければ妊娠3~4ヶ月(妊娠8週~15週)から4Dエコーでお腹の赤ちゃんの様子を見ることができます。この時期ではまだ顔立ちは分かりませんが、身体全体を見ることができます。

妊娠5~6ヶ月(妊娠16週~23週)では全身が映り、かつ赤ちゃんの顔立ちもわかるようになってきます。妊娠7~8ヶ月(妊娠24週~31週)では、全身は見えませんが赤ちゃんの顔の特徴や表情が見えやすくなります。

妊娠後期になり、赤ちゃんが大きくなってくると、羊水量が減り赤ちゃんの姿が見えにくくなってきます。

6. 4Dエコーの費用

4Dエコー(データ代を含む)の費用相場は病院によってさまざまですが、およそ4,000〜10,000円くらいです。産院によっては初診料がかかったり、双子の場合は追加料金がかかったり、2回目以降だと安くなるといったことも。

4Dエコーの映像の一部をDVDやデータとしてもらえる場合もあれば、オプション料金が必要になる病院もあります。思わぬ出費を避けるためにも事前に確認しておきましょう。

7. 4Dエコーの所要時間

病院により異なりますが、一般的には一回あたり20分から30分程度が目安です。週末は特に予約が集中しがちなため、20分ほどと平日に比べて少し短くなる場合があります。

8. まとめ

赤ちゃんがお腹のなかで、どのように過ごしているのかをリアルタイムで見られるのが4Dエコーの最大の特徴です。赤ちゃんがどのようにママのお腹で過ごしているか想像もつかなかった親御さんにとって、お腹の赤ちゃんの顔つきやしぐさを見ることは、赤ちゃんへの愛情を一層深める素晴らしい機会となるでしょう。

4Dエコーの検査費用は安くはありませんが、特別な瞬間を記録として残す価値は十分にあります。興味がある妊婦さんは、ぜひパートナーとよく話し合った上で、4Dエコーを提供している病院に問い合わせてみましょう。

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監修者紹介
ひょうどう ゆか
兵頭 友華
|助産師
京都大学医学部、京都大学大学院医学研究科を卒業後、都内の大学病院に入職して助産師として勤務。現在は都内の産婦人科クリニックに勤務しつつ、USAGI PHOTOにて産後支援を兼ね備えたニューボーンフォトグラファーとして活動。
カテゴリ:
妊娠期
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